平面詳細図

平面図のデータを取り込んで平面詳細図の表現にします。また、各寸法線や仕上線、各部位の仕様を引き出して仕上げます。

平面詳細図で部屋、柱壁、建具などを入力して作成することもできます。

メモ

  • 通常は、平面図で部屋、柱壁、建具を入力して仕上などの自動配置を行い、平面詳細図では部屋の入力や仕上の自動配置を行うことができません。
    平面詳細図で部屋、柱壁、建具を入力したい場合は、「物件初期設定:その他」の「平面詳細図入力を有効にする」をONにします。ON・OFFによって表示されるコマンドが異なります。

機能一覧

設定 平面詳細図の作成条件、部材の初期値などを設定します。
「自動」メニュー 自動立上
部分自動立上
専用初期設定の条件で、平面図から平面詳細図を自動作成します。
「柱壁」メニュー 木柱、RC柱、S柱を配置します。
木壁、204壁、RC壁、ALC壁、CB壁、鉄骨胴縁壁(縦)、鉄骨胴縁壁(横)、LGS壁などを配置します。
開口部 たれ壁ではなく、壁を天井位置まで開口したい場合は、開口部を入力します。
カマチ 玄関床の上り口にカマチを配置します。
たれ壁 たれ壁を配置します。たれ壁は、上部R付き、R隅取り、三角形、隅取りの形状を表現することもできます。
出窓壁 出窓壁を配置します。また、地袋付き出窓壁の場合、出窓壁の面積が床面積などに影響します。
耐力壁 耐力壁を入力、または削除します。
耐力壁編集 入力されている耐力壁の取り付け方向と位置を変更します。
柱壁ロック 柱と壁をロックし、編集によって柱や壁が移動、削除されないようにします。
「建具」メニュー クイック建具 出入口の部屋タイプと 2 点間の距離より建具を自動選択して入力します。
3Dカタログモード時
玄関ドア・引戸
サッシ
室内建具
AM建具
3Dカタログのマスタに登録されている建具を入力します。
このモードで一時的にArchi Masterのマスタに登録されている建具を入力したいときは、「AM建具」で「建具選択」ダイアログを開きます。
Archi Masterモード時
金属引違
金属引戸・折戸
金属ドア
金属装飾
金属出窓
金属その他
木引違
木引戸・折戸
木ドア
Archi Masterのマスタに登録されている建具(AM建具)を入力します。
ZERO専用マスタモード時
金属引違
金属引戸・折戸
金属ドア
金属装飾
金属出窓
金属その他
木引違
木引戸・折戸
木ドア
木その他
ZERO専用マスタ(建具形状マスタ)に登録されている建具(AT建具)を入力します。
建具開き勝手変更 開き戸、折戸の開く方向、引き戸の戸の付く方向を変更します。
建具記号移動 建具記号を移動します。
建具色変更 AM建具の色を一括変更します。
建具一括入替 指定した建具を別の建具に変更します。また、建具の始点の位置、戸の開き方向、吊り元などを変更できます。
面格子一括配置 選択した外部建具に、建具形状マスタの面格子を一括して配置します。
「階段」メニュー 導線入力階段 階段幅と導線を指定して階段を入力します。
階段-直行
階段-廻り
階段-螺旋
階段-折り返し
個別に直行階段、廻り階段、螺旋階段、折り返し階段を入力します。
踊場-直行
踊場-廻り
踊場-螺旋
踊場-折り返し
個別に直行踊り場、廻り踊り場、螺旋踊り場、折り返し踊り場を入力します。
直行(踊場あり)
直行(終廻り)
直行(始廻り)
折り返し(直行同段)
折り返し(中抜け)
折り返し(直行階段)
かね折れ
直行階段と廻り階段・踊場、折り返し階段を組み合わせた階段を入力します。
階段シミュレーション よく使用するデザインパターンを割り当てることで、入力した木造階段のデザインを変更します。
階段高一括 個別に入力した場合、属性変更で段数や高さを変更した場合など、階段と踊場の高さを合わせます。
階段階複写 他階に入力されている階段データを複写します。
「内部」メニュー
大広間
床の間
床脇
書院
杢目
畳、大広間、床の間、床脇、書院、杢目を入力します。
押入段
ハンガーパイプ
造作棚
押入段、ハンガーパイプ、造作棚を入力します。
カウンター I型タイプ、腰壁に乗せるタイプ、三角コーナータイプ、自由形状のカウンターを入力します。
内部手摺 内部手摺を入力します。
カーテン ドレープカーテン、シェード、ロールカーテン、プリーツスクリーン、ブラインドを入力します。
ロフト
梯子
ロフト、梯子を入力します。
ニッチ
パーティション
床コーナー
床コーナーカマチ
式台
床下収納
床下点検口
ニッチ、パーティション、床コーナー、床コーナーカマチ、式台、床下収納、床下点検口を入力します。
スイッチ・コンセント床暖房 スイッチ、コンセント、床暖房を入力します。
「外部」メニュー ポーチ
ポーチ柱
犬走り
ポーチ、ポーチ柱、犬走りを入力します。
バルコニー バルコニーを入力します。
外部手摺 外部手摺を入力します。
スロープ 手摺を付けたスロープを入力します。
ウッドデッキ
ウッドフェンス
ウッドデッキ、ウッドフェンスを入力します。
外装ルーバー
ガラスブロック
濡縁
ベランダ
表札・看板
床下換気口
ドライエリア
袖壁
外装ルーバー、ガラスブロック、濡縁、表札・看板、床下換気口、ドライエリア、袖壁といった外部意匠を入力します。
付柱 建物外周部に付柱を自動配置します。また、個別に入力することもできます。
縦型ドレイン
横型ドレイン
竪樋
縦型・横型のドレイン、竪樋を入力します。
スラブ
吹抜
スラブ、吹抜を入力します。
「仕上」メニュー 内壁仕上
仕上張り替え
内壁仕上を手入力します。または、部屋の壁仕上を張り替えます。
外壁仕上
アクセント壁
仕上張り替え
外壁仕上を手入力します。または、外壁仕上を張り替えます。
内部床仕上
仕上張り替え
内部床仕上を手入力します。または、床仕上を張り替えます。
壁部分目地
床部分目地
ある一部分だけ仕上(目地や素材)を変えます。
断熱材 内断熱材、または外断熱材を描きます。
「汎用」メニュー 水平面
鉛直面
台形面
傾斜面
つみき
水平面、鉛直面、台形面、傾斜面、つみき(直方体、柱体、梁形、錐体、球体)の汎用シンボルを入力します。
自由鉛直面 自由形状の鉛直面を入力します。
自由押出形状 特殊な断面形状の廻縁やモール、手摺などを入力します。
汎用開口 壁、出窓壁、内部・外部手摺(バルコニー手摺、ロフト手摺)、階段手摺、ベランダ、鉛直面、傾斜面(タイプ2・3のみ)、塀に、汎用開口を入力します。
汎用積算シンボル 図面データから拾えない数量(仮設工事や解体工事など)を積算に計上したいときに、汎用積算シンボルを入力します。
方位マーク
法面
床ハッチ
方位マーク、法面、床ハッチの2D表現を入力します。
「部品」メニュー クイック部品入力 部屋タイプ別に登録した部品をリスト表示し、配置時の入力長さに応じて部品を自動選択します。
3Dカタログモード時
キッチン
ユニットバス
トイレ・手洗器
洗面化粧台・サニタリー
収納
家具・インテリア
その他
3Dカタログのマスタに登録されている部品を入力します。
Archi Masterモード時
家具
厨房設備
衛生設備
電化製品
室内装飾
エクステリア
景観装飾
その他
Archi Masterのマスタに登録されている部品(AM部品)を入力します。
ZERO専用マスタモード時
3D部品(家具)
3D部品(厨房)
3D部品(衛生)
3D部品(外構)
3D部品(共通)
ZERO専用のマスタに登録されている3D部品を入力します。
「性能」メニュー 目標等級設定 目標の性能等級を設定します。
建具有効幅・段差 建具(戸)の有効幅、段差を作図します。
階案有効幅・段数 階段の段数、有効幅、勾配の判定式などを作図します。
段差表示
自動段差表示
任意の段差表示を作図します。また、2つの部屋の境界部(戸、カマチがある位置)などの段差を自動で作図します。
建具性能記号
建具性能表
建具表、防犯開口チェック、建具属性(または外皮性能計算)からデータを取得して、外部建具の建具性能記号(建具記号、侵入可能開口区分、日射遮蔽措置)を配置します。
床面積
床下空間有効高
長期優良住宅の条件に必要な、一の階の床面積(階段部分を除く)と延床面積が確保されているかチェック、また床下空間の有効高をチェックします。
防犯開口
バリアフリー
建具等級
建具の侵入防止対策がとられているか、性能等級の「高齢者等への配慮」の等級に沿ったバリアフリー仕様になっているか、建具等級が目標とする基準等級を満たしているかをチェックします。
特定寝室
内法面積表示
部屋を特定寝室に設定して、特定寝室の内法面積を表示します。
住宅用火災警報器 住宅用火災警報器を配置して設置情報を確認できるようにします。
延焼線読込 配置図より延焼線を読み込み、延焼の恐れがある建具に「防」のマークを配置します。
高さ・レベル表記 部屋や部材のレベル、高さを表記します。
「チェック」メニュー 直下率計算 柱壁の直下率をチェックします。
建物チェック 配置図、平面図、天井伏図、屋根伏図に対して、図面と構造的に問題ないかをチェックします。
パッシブデザインチェック 設計したプランがパッシブデザインの要素が取り入れられた間取りとなっているかをチェックします。
図面整合チェック 相互に連動する図面に入力されているデータの相違をチェックします。
ARCHITREND P-style連携【平面図】 平面図を「P-style」に連携します。
属性変更 データの属性を確認または変更します。
※ 平面図を開いてリアルタイム連動が有効のときは、注意が必要です。詳しくは、「属性変更時の注意点」を参照してください。
「表示」メニュー 建具入力バー 建具入力バーを使用するか、専用ツールバーに建具関連のメニューを表示して建具の入力を行うかを切り替えます。
「ツール」メニュー 通し柱複写 他階の通し柱を複写します。
壁自動編集 S造、RC造などで異なる壁種別が混在する物件のときに、壁の端部が重なったり壁同士が交差したりする部分を、指定した壁種別の優先順位で編集します。
柱壁包絡処理 柱と壁の包絡をします。
建具開口処理 建具と重なっている壁、壁仕上の開口処理を行います。
目地ぬき処理 文字、建具の開きの円弧部分、部品と重なっているハッチング部分(仕上目地を含む)を消去します。
部屋オフセット 部屋面積を壁芯で取りたいときに部屋線の外周をオフセットして、壁芯となるように部屋を変形します。
作図芯・補助点線自動 指定した壁の壁芯、部屋線に作図芯・補助線を作成します。
カタログ 入力されている建具、仕上、部品から製品、性能表示などカタログ情報を引出線で入力します。
寸法・名称 部材の寸法や仕様を引き出して図面に描きます。
壁寸法表記 壁の芯までの寸法を描きます。
建材マスタリンク切れチェック 図面に配置されている建材(素材・部品・建具)がお使いの3Dカタログマスタ、またはArchi Masterのマスタに登録されているかをチェックします。
「属性」メニュー 壁種別変更 指定した壁の種別(大壁から両真壁、右真壁へなど)、壁厚、配置基準を一括変更します。
部屋名移動 部屋名を移動します。
部屋名切替(日本語⇔英語) 部屋名称の表記を、部屋マスタで登録されている日本語、または英語の名称に切り替えます。
部品積算情報再取得
汎用積算シンボル積算情報再取得
建具の属性、部屋の属性、部品の積算情報、汎用積算シンボルの積算情報を、マスタで初期化します。
「読み込み」メニュー ボリューム範囲読み込み
配置図読み込み
オーバーハングライン描画
屋根伏図読み込み
建具記号読み込み
耐力壁(木造壁量計算)読み込み
耐力壁(2×4壁量計算)読み込み
柱・耐力壁・火打(木造床伏図)読み込み
たて枠読み込み
木造壁パネル記号読み込み
建具通気・換気記号読み込み
平面図または屋根伏図、平面詳細図に、他図面に入力した部材を読み込みます。
断面図切断線描画
矩計図切断線描画
展開図視点位置描画
指定した面の断面図、または矩計図の切断線、展開図(条件設定)の視点位置を作図します。

平面詳細図入力モードが有効の場合

次のコマンドを使用できます。

平面図/詳細図 平面図のCAD画面に切り替えて、平面図でデータを入力・確認します。
一括作成 「一括作成」ダイアログが開きます。部屋データから柱壁、仕上を一括作成します。
「入力」メニュー 部屋 部屋を入力します。
部屋入替 入力した部屋を別タイプの部屋に変更します。
間取変更
部屋スパン変更
部屋合成
部屋分割
部屋の大きさ、部屋のスパン間の寸法を変更して、間取りを変更します。また、部屋の合成・分割を行うこともできます。
部屋名移動 入力した部屋に描かれている部屋名、天井高、床高を移動します。
部屋面積表 指定した部屋の面積表を作成します。
棟面積表 棟面積表(各階の床面積、延床面積、建築面積)を作成します。
「柱壁」メニュー 柱壁自動配置 部屋線や通り芯(面芯)、作図芯などを参照して、木造または S/RC の柱壁を自動配置します。
2×4壁自動配置 部屋線や耐力壁区画を参照して、2×4壁を自動配置します。
「仕上」メニュー 仕上自動配置 指定した部屋の内壁仕上と床仕上、指定した範囲の外壁仕上を自動配置します。
壁仕上再作成 壁仕上の個別入力、入力後の属性変更などで仕上のラインが離れた場合に、仕上ラインとラインを自動で結びます。
「区画」メニュー 耐力壁区画
耐力壁線図
耐力壁に囲まれた領域を1つのブロックとして、耐力壁区画を入力します。また、入力した耐力壁区画より耐力壁線図(耐力壁区画の図形データ)を作成します。
増築区画
改築区画
増改築区画確認
増改築を行う場合、増築区画、改築区画を入力します。
工事境界線 増築・改築する部分と既存部分を示す工事の境界線を入力します。
スキップフロア区画(床高増減)
スキップフロア区画(軒高増減)
スキップフロア区画再設定
スキップフロア上階考慮
中2階、半地下のように他の部屋と床高・軒高が異なる部屋を入力する場合、部屋の床高、または軒高を変更して、スキップフロアを設定します。
「パース」メニュー 全範囲で開く
条件を設定して開く
既存データ読込
パースモニタで、平面図、屋根伏図、天井伏図、配置図で入力したデータの立体を確認します。
外装シミュレーション 平面図、屋根伏図、天井伏図で入力したデータから建物の立体データを作成し、パースモニタ上で外壁仕上、屋根形状、建具などの外装を、さまざまなパターンでシミュレートします。
内装シミュレーション 平面図、天井伏図で入力したデータから建物の立体データを作成し、パースモニタ上で内壁・天井・床仕上、建具、部品などの内装を、さまざまなパターンでシミュレートします。

属性変更時の注意点

平面図と平面詳細図を開いた状態で、平面詳細図で建具、壁、内壁仕上、外壁仕上を属性変更する場合と、平面図でこれらを属性変更する場合は処理の結果が異なります。

平面詳細図で建具、壁、内壁仕上、外壁仕上を属性変更しても、自動的に建具の開口処理が実行され、建具と重複する線分は包絡されます。

※ 平面図を閉じた状態で、平面詳細図で属性変更した

しかし、平面図でこれらを属性変更すると、属性変更したデータの図形が復元されてしまうため、平面詳細図で建具の開口処理が必要になります。